空間に配置された物体
体調があまりよくないので昔のことを
*
自分にとっておもちゃのミニカーのタイヤを回したり凝視するのは
ごくごく自然な遊び方でした。
というよりそれ以外の用途が見当もつかなかっただけですが…
人形も靴の付け外しの感覚を楽しむだけ、パズルは何百回も組み立て
ブロックやレゴは自分なりの規則性で並べていました。
自分にとって
タイヤを床につけて動きを凝視するのは
タイヤの円周が直線距離でどのくらいになるのか調べるためで
水に出しっぱなしで永遠と触って遊ぶのは
水の落下や表面張力を面白いと思っていたためでした。
見えているものそのものしか見えていないというのは
物理や数学に強いという強みになりましたが、
直接それが仕事に結びつく進路を選んでおけばという後悔があります。
想像の世界は人にとって大切だと思います。
最近よりよく周囲の人を見ていると、
現実の世界にも想像力を交えて捉えているのだと感じます。
“むき出しで何にも守られていない”と昔から漠然と感じていました。
原因は
空間に配置された物体の一部としか自分や人を捉えていなかった
ためかもしれません。
それで正しいとも間違ってるとも自分にはわかりませんが、
想像力を鍛えたいためそれ以外の感覚を生涯模索中です。