周囲の優しさを思い出す
小学四年生の自分が出来なかった事柄について
自閉的なこだわりや、見えないものを想像しにくい特性から
・朝からつけて行ったマスクを給食でも付けっぱなしでいようとする
・頭の後ろだけ髪の毛がボサボサ
など学校生活にも支障がありました。
しかも普通級にいた私はこれらの苦痛や出来ない事を言葉にして訴える事は出来なかった。
自閉症としてわかりやすく几帳面さや繊細さが全面に出ていたり、癇癪で訴える事が出来たらすぐ診断されたとも思うのですが
この頃の自分はADHDも強く出ていました。
多動はない不注意優位型でした。
自分の周りにはいつもお世話をしてくれる人がいて
図工の時間に顔が描けなくて苦しんでいると
様々なバリエーションの顔を描いてくれたり
グチャグチャな引き出しを週一で片付けてくれたり
忘れ物を貸してくれたり
痛がらないように髪をとかしてくれたり
声が少し出せるようになってからは手紙の文通を送ってくれたりしました。
最初は「お世話してくれるなんて不思議な人だな」と感じましたが後々
お世話係として先生に任されたのだと思って自分に関わる人を申し訳なく見ていました。
思い出すとその人は1人ではなく十数人が色んなきっかけに関わってくれていたのでした。
クラスメイトは私を気にかけて
助けてくれていたんだと思います。
あるいは先生が皆に声をかけてくれたんだと思っています。
当時「ありがとう」の「あ…」までしか言っていません。
でも伝わっていてほしいです
迷惑で大変な同級生だったと思いますが
今でも感謝しています。