欲しいと言えない
私が生きていく上で困難に思うことのひとつ、「自分の意志や感情を他人に伝える事」
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伝わるという感覚に「不快」な感情が起こるのが原因です。
口頭が一番つらく、筆談や文章のやり取りは比較的楽です。
目線を合わせるとつらく、外すとやや話せます。
歌も絵もダンスも感情が直に伝わる手段なため、苦痛な時期がありました。
やっかいな所が、
自分の考えではない内容はまるで普通に話せるということ。
他人の受け売りや暗記した内容は、目を見ることができる。大人数の前でも話せる。
だけど肝心な意志や感情のやり取りはできない…。
ひとが苛立つのも理解できるのに、自分ではどうすることもできない。
欲しいという気持ちを「欲しい」と言えない、伝えられない苦痛よりも
感情が伝わる不穏さが勝ってしまう。
この自分の中の得体のしれない大きなブレーキが、
私が自閉症であって一番障害に感じていることです。